アビリオ債権回収とは~請求ハガキが来た時や法的手続きをされた時の対応方法

この記事を読んでいる方の多くは、「アビリオ債権回収株式会社」からお金の支払いを請求されて困っている方が多いと思います。

「アビリオ債権回収株式会社」は、その名前をテレビや雑誌などのメディアで目にすることはほとんどありません。

支払いを請求されて初めて知ったという方がほとんどでしょう。

また、送付される文書のタイトルも、次のように状況に応じてさまざまです。

・法的措置予告通知
・債権譲渡及び債権譲受通知
・債権管理回収に係る受託通知
・一括弁済勧告通知
・和解提案書
・訪問予告通知
・ご通知並びに法的請求前のご確認

突然、聞いたこともない会社から「お金を支払え」、「ご自宅に伺います」といった通知がくると、誰もがおどろいてしまいます。

「返済に応じなければ裁判します」と書かれていると、すぐに支払うべきなのではないかと焦ってしまうこともあるでしょう。

これが「架空請求」であれば、無視すれば済むのですが、アビリオ債権回収からの請求は無視できません。

架空請求ではない法的に認められた正しい請求だからです。

そこで、今回は、「アビリオ債権回収」から請求書・催告書などの文書が送られてきたときに注意すべきポイントについて解説します。

慌てて対応すれば、状況が不利になったり、返さなくて良い借金を返すことになってしまう場合もあります。

落ち着いて正しい情報・知識に基づいて対処しましょう。

また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。

『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』

『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』

このような状態になっている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。

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それでは解説をしていきます。

「アビリオ債権回収」からの請求は「架空請求」ではない

債権回収会社(サービサー)を名乗った悪質な架空請求が相次いでいます。

過去に、「有料サイト(アダルトサイト)利用料金」などの架空請求を受けたことがある人は、「アビリオなんて身に覚えがないし、架空請求に決まっている」と決めつけてしまうかもしれません。

しかし、「アビリオ債権回収」からの督促は、いわゆる「架空請求(詐欺)」ではないので、無視してはいけません。

アビリオ債権回収について

「アビリオ債権回収株式会社:は、SMBCコンシューマーファイナンス(消費者金融のプロミスのこと)が100%出資して設立させた債権回収会社です。

平成22年に、三洋信販債権回収株式会社とパル債権回収株式会社とを合併させて設立されました。

アビリオ債権回収は、法律に基づいて業務を認められた「債権回収会社(サービサー)」です。

債権回収会社は、債権者からの依頼に基づいて、延滞された不良債権の回収を行ったり、金融機関から債権を買い取って回収を行ったりしています。

したがって、アビリオ債権回収からの督促は、法的に正当なものなので無視してはいけません

なお、法務大臣の認可を受けた正規の債権回収会社については、下記ウェブサイトで確認することができます。

アビリオ債権回収は、現存する債権回収会社のなかでは2番目に古く(登録番号は5番)、老舗ともいえる債権回収会社です。

債権回収業を許可した株式会社一覧(法務省ウェブサイト)


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「アビリオ債権回収」から督促される場合

アビリオ債権回収から督促(支払いの請求)をされるのは、アビリオ債権回収と取引のある「金融機関からの借金を延滞している」ときです。

アビリオ債権回収は、債権者から委託もしくは債権譲渡を受けて、取立てを行っています。

アビリオ債権回収から督促される可能性がある金融機関

アビリオ債権回収が債権回収の委託を受けている主な金融機関(債権者)は、下の通りです。

・三井住友銀行(モビットなど)
・SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)
・アットローン
・三洋信販(ポケットバンク、マイルカード)
・シティカード
・ジャックス
・モビット
・新生フィナンシャル(レイク)
・クラヴィス(クオークローン)
・オリックス・クレジット
・サンライフ
・オリックス・クレジット
・シンコウ
・東和商事
・リッチ
・タンポート

なお、上記以外の金融機関の債権であっても、他社への債権譲渡を経由して、アビリオ債権回収か債権を入手する場合もあります。

消滅時効が完成していないか必ず確認する

債権回収会社から督促される借金は、まれに「すでに消滅時効が完成している」場合があります。

消滅時効に掛かっている債権の譲渡価格は格安なので、回収できれば大きな利益となるからです。

消滅時効が完成している(時効期間が経過している)借金であっても、正しく対応しなければ、支払い義務が免除されないので注意が必要です。

消滅時効はいつ完成するのか?

債権回収会社が回収することのできる金銭債権(特定金銭債権といいます)は、「最後の返済日から5年」で消滅時効が完成します(ただし、信用金庫・住宅金融支援機構は10年)。

通常の督促状・催告状には、借金の詳細(契約日や最終返済日)が必ず明記されているので確認しましょう。

しかし、消滅時効は、「最後の返済日(の翌日)から5年(10年)借金を返さない」だけで完成するわけではありません。

この間に、「債権者が権利行使していない」ことが必要です。

訴訟提起や支払督促といった法的措置を講じられると時効期間は再度カウントしなおすことになります。

法的措置を執られたときには、手続き終了後(判決確定後)10年の経過が必要です。

消滅時効が完成していたときの対処法

消滅時効が完成している借金を取り立てられたときには、細心の注意が必要です。

対応を間違えると、「完成した消滅時効が無駄になる」からです。

たとえば、次の対応をした場合には、「債務承認」をしたことになり、借金の返済義務を消滅させることができなくなります。

・「支払いを待って欲しい」と伝えた
・借金の一部を支払ってしまった

督促されたからといって慌てて電話してしまうと、向こうのペースにのまれて、つい債務承認させられてしまうことがあるので注意しましょう。

消滅時効が完成しているときには、債権者(アビリオ債権回収)に対して「時効援用」をします。

「時効の援用」は、以下の必要事項を記載した「内容証明郵便」を債権者に送付するのが最も一般的な方法です。

・債務者(あなた)の氏名・住所・電話番号
・該当する借金の情報(債権者名・契約番号・借入日・借入額など)
・最後に返済した日
・完成した消滅時効を援用する旨

自分では書けないというときには、弁護士・司法書士・行政書士に相談すると良いでしょう。

すでに法的措置を講じられた場合

アビリオ債権回収から支払いを求められる借金は、「すでに法的措置を講じられた」借金も含まれます。

その場合には、請求書(催告状)に、「判決残」、「支払督促残」という記載があります。

「身に覚えがない」というときには、「送達された訴状、支払督促を受け取らずに無視した」、「受け取ったが読まずに捨てた」可能性があります。

法的手続きは、相手方に「書面が到達して始まる」のが原則です。

しかし、故意に受け取らない相手方もいるため「相手に郵便を送付したことで送達したとみなす」方法(付郵便送達)がとられることもあります。

訴訟提起や支払督促を無視すると、原告・申立人(債権者)の言い分通りの内容で、権利義務関係(借金の金額)が法的に確定してしまいます。

請求を無視すれば「給料差押え」も

「判決残」、「支払督促残」という記載があるときに請求を無視すれば、強制執行される可能性が非常に高いです。

借金を回収するための強制執行の典型例は、「給料差押え」です。

アビリオ債権回収は、債権者から提供を受けた情報から債務者の勤務先を把握していることがほとんどです。

必要があれば、独自に勤務先を調査することもあります。

給料が差し押さえられれば、勤務先にも「借金を延滞している」ことを必ず知られてしまいます。

給料を差し押さえるときには、裁判所から勤務先に通知がいくからです。

すぐに全額を返済できない場合の対処法

法的手続きを執られていなくても、消滅時効が完成していない借金の請求は、応じる必要があります。

しかし、実際には「督促・催告されても支払えない」場合の方が多いでしょう。

また、請求される金額も、あなた自信が認識している借金の額よりも多額の場合が多いと思います。

債権回収会社から督促・催告されるケースは、「長期延滞した債権」の場合が多いからです。

借金の返済を延滞すると、利息よりも高額な遅延損害金(年20%の場合が多い)が加算されています。

自分で分割払いの交渉をするのは難しい

自分自身でアビリオ債権回収と直接交渉して「分割払いにしてもらう」ことを考える人もいるかもしれません。

しかし、債務者自身が交渉することは、危険な場合が多いといえます。

素人が「債権回収のプロ」と対等に交渉するのは、簡単ではないからです。

債権回収会社に回収が委託された、債権譲渡された場合の分割払いの交渉は、元の債権者(消費者金融・銀行)よりも厳しい場合がほとんどです。

アビリオ債権回収にとっては、「1日でも早く」、「1円でも多く」債権を回収することが、会社の利益だからです。

実際にも、「Yahoo!知恵袋」のようなサイトに寄せられる相談では、「毎月1万円ずつ」、「毎月5,000円ずつ」の分割払いを拒否されたというような書き込みも見受けられます。

他方で、返済困難な金額で分割払いを認めてもらっても、あまり意味がありません。

また、他の金融機関から借金して「アビリオ債権回収」への支払いに充てることも難しい場合が多いです。

アビリオ債権回収から請求がきている時点で、すでに「延滞」、「代位弁済」といったブラック情報が信用情報に登録されていることが多いからです。

そもそも、借金の返済のためにさらに借金すること自体が非常に危険な行為です。

弁護士・司法書士に債務整理を依頼するのがベスト

「アビリオ債権回収から請求された借金をすぐに支払えないとき」には、弁護士・司法書士に相談するのがベストの方法です。

いまでは、ほとんどの弁護士・司法書士事務所が「無料相談」を実施しているので、費用の心配もいりません。

弁護士・司法書士に債務整理を依頼すれば、アビリオ債権回収が債務者本人に直接連絡してくることはなくなります。

また、アビリオ債権回収から督促・催告されるときには、「他の金融機関からも多額な借金がある」ことも少なくないでしょう。

弁護士・司法書士に債務整理を依頼すれば、借金問題を根本的に解決することが可能となります。

任意整理で解決する場合

アビリオ債権回収から支払いを求められているときには、一般的な場合よりも任意整理は難しくなります。

しかし、弁護士・司法書士が介入することで、アビリオ債権回収が条件を譲歩してくる可能性も高まります。

個人再生・自己破産に踏み切られれば、回収できる金額が大幅に減ってしまう場合もあるからです。

アビリオ債権回収以外にも債権者がいる場合には、任意整理することで、毎月の返済額が大幅に減ることも少なくありません。

しかし、任意整理は、裁判所を用いない手続きなので、次の限界があることに注意が必要です。

・任意整理で借金の額を減らすことはできない
・借金額が多すぎれば、毎月の分割額が返済可能な額に収まらないことがある
・すでに法的措置を講じた場合などには、話し合いに応じてもらえないときもある

個人再生・自己破産で解決する場合

任意整理で解決できないときには、裁判所の手続き(個人再生・自己破産)での解決を検討します。

アビリオ債権回収のようなサービサーから請求がくる場合の多くは、「完済できない借金」を他にも抱えている場合が多いといえます。

多重債務の解決は、すべての借金を一挙に解決することがとても重要です。

「アコムの借金は減らせたけど、アビリオ債権回収への支払いへ減らなかった」というようなことでは、債務整理(後の分割払い)が失敗することも少なくないからです。

裁判所の手続きである個人再生・自己破産を利用すれば、債権者によって債務整理の結論が異なることは生じません。

また、債権者が手続きを無視することもできません。

さらに、個人再生・自己破産すれば、借金の負担も大幅に減らすことができます。

自己破産すれば「すべての借金」の返済義務が免除されます(その代わり高額な資産をもっているときは処分する必要があります)。

個人再生では、「500万円の借金は400万円免除」、「1500万円の借金は1200万円免除」となる可能性があります(財産が多いときは免除が少なくなります)。

まとめ

アビリオ債権回収からハガキが届いたときには、多額の借金が完済不可能になっている場合が多いでしょう。

完済できない借金は、自力では解決できません。

これ以上問題を深刻化させないためにも、できるだけ早期に債務整理することが大切です。

債務整理は、借金の状況、毎月の収入、保有財産といった諸条件にてらして、最適の方法を選ぶことが重要です。

法律に詳しくない一般の方が独自に判断すると誤った手続きを選択してしまうことがあります。

また、素人が自力で債務整理すれば、失敗する場合や、高額な費用が必要となることもあります。

借金問題を最低限のデメリットで早く解決するには、弁護士・司法書士に相談するのが一番です。

「アビリオ債権回収」から支払いを求められたときには、給料の差押えといった深刻な状況になる前に、1日でも早く相談してみてください。

債務整理はアヴァンス法務事務所にお任せ!

借金問題は相談がしにくいため、自分1人だけで抱え込んでしまう方は非常に多いです。
でしが、借金問題は後回しにすればするだけ事態は悪化するだけで良い事は一つもありません。

借金問題は、専門家に相談することで思っているよりも簡単に問題を解決し新しい生活を送ることができます。
実際に、借金問題を解決した多くの人が『こんなに簡単に終わるならもっと早く相談しておけば良かった』と言います。
取り返しのつかなくなる前に、1日も早く相談を行い借金に苦しまない新しい生活をスタートしましょう。


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